白飯

好きな物100

どんがらがん

どんがらがん (奇想コレクション)作者: アヴラム・デイヴィッドスン,殊能将之出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/10/26メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (126件) を見る珍しく外国の小説。ネットの書評も良くて、「ハサミ男」の…

二三枝俊「フライング・ソフトクリーム」

見たレビュアーの言うとおり、ストーリー展開やら魅力的なキャラクター、さわやかな読後感とか諸々で一番面白いと思った。もう一つの候補は読んでないけど。泥棒に入った家で、あれやこれのドタバタのうちに共犯を裏切って、その家の子供と逃げ出した主人公…

野上鳴「アラカワファントム」

立ち読みって書いてあるから、少しだけかと思って、雰囲気だけ読んでみようと思ったら、全部読んでしまった。話は、車上生活をする姉のヒモに姉に言われて弁当を運んでた妹、それがヒモが突然蒸発して、友人と一緒に探したり、といった話で、ずーっと平坦な…

キッズ アー オールライト

キッズ・アー・オールライト作者: 岡田智彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2002/12メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (8件) を見るこないだ読んだ「BGM」の作者が文藝賞をとったやつ。ケンカが強くて,頭が切れて,周囲の不良や人…

BGM

BGM作者: 岡田智彦出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/02/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見るこの人の本は詠んだことなかったけど、読みやすそうな「僕」の一人称と「スペーストラベラーズ」という小説の作者と知って借りた。やっ…

子供たち怒る怒る怒る

子供たち怒る怒る怒る作者: 佐藤友哉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/05/28メディア: 単行本 クリック: 180回この商品を含むブログ (173件) を見る佐藤友哉の短編集。「フリッカー式」「エナメルを塗った魂の比重」「水没ピアノ」「クリスマステロル」…

ピューと吹く!ジャガーさん

ピューと吹く!ジャガー 10 (ジャンプコミックス)作者: うすた京介出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/12/02メディア: コミック クリック: 4回この商品を含むブログ (145件) を見るハマーさんは、昔はホントに強かったはずなのに。キャラ、汚れちゃったなあ…

「しあわせ」,「寸前爆発」,「絶望に効くクスリ」

最近疲れてる友人が、貸してくれた。仕事が始まって何かが始まりそうでワクワクするような、逆に何も始まらないんじゃないか?と突然何かに気付いてガクガクブルブルしてしまいそうな最近だったので、結構、しっくりきた。 しあわせ 戸田誠二 帯に、『新谷か…

闇の楽園

戸梶圭太。第3回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。 過疎化に悩む町が仕掛けた捨て身の町おこし運動。それに青春を賭けるプータローの若者。行き詰まった産業廃棄物業者、そして新興カルト教団。ある土地をめぐってこの四者が出会い…。 内容(「MARC」データベ…

本気!

忙しい最中,忙しくないときも,ひたすら読み続けた。全50巻。ヤクザ漫画。友人に薦められて借りて読んだ。良作。ヤクザの世界(ホントかどうかわからんが)を舞台にし,本気とかいてマジと呼ばれた男の生き様を描く。50巻の中には泣ける話がたくさんある。…

チャット隠れ鬼

久しぶりに読んだ山口雅也の本。横書きで左から読んでく変わった本。チャットの文章がそのまま挿入される。主人公がチャットに抱く印象やはまっていく様は、なんか共感できた。お話は結構ストレートなミステリーという感じがしたけれども、わかりやすくて、…

好き好き大好き超愛してる。

ピンクの装丁が、少し恥ずかしい。表題の「好き好き大好き超愛してる。」と短編「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」を収めてる。久々に読んだ舞城王太郎。一作目の「煙か土か食い物」を読んでから、すごいなすごいねと読み漁ってきた舞城王太郎の小説だ…

太陽の塔

どっかのブログで、面白いと言ってて、それだけを覚えてて借りてきた本。半分以上読むまでミステリーなのかな?と思ってミステリ的展開と真相暴露を期待して読んでたけど、そんなものなかった。日本ファンタジーノベル大賞受賞作品。京都に住む大学生が、妄…

水没ピアノ 鏡創士がひきもどす犯罪

また意味わかんないタイトルで、でもその辺がまたよさげだなあと感心してたら、結構物語の内容に絡んでた。そんな感じで、鬱屈して閉塞した感じの物語が平行して進むのだけど、最後は伏線が収束して、ぼーっと読み進めてた僕はそれに十分驚いたし、話もうま…

シュマリ

久しぶりに手塚治虫のマンガを読んだ。図書館で、上中下巻を一気に読んだ。手塚治氏のマンガをこんなに面白いと思ったのは初めてじゃなかろうか。完全懲悪の、ムカつく奴や悪い奴をやっつけて終わる形式のマンガに慣れすぎて、主人公が生きて死ぬ間の一時代…

魔王城殺人事件

歌野昌午。この少年少女向けミステリーランドシリーズが好きだ。同シリーズの「くらのかみ」小野不由美、「探偵伯爵と僕」森博嗣、も前に楽しく読んだ。やっぱりこの少年少女視点というのが好きだ。不思議な事件と日常的な学校、クールな思考や子供らしい感…

四日間の奇蹟

車内で読むためにわざわざ買った本。前にも平ヅミしてあるのを見てて、それなりに面白いんだろうと思って買った。期待はしないけど、泣かせてほしいと思った。大きな展開があるわけではないのに、読みやすい。読ませる作家だなあと思った。 あらすじ ある事…

ネガティブハッピー・チェンソーエッジ

20代後半戦の前に、ブロッガーまたはダイアッラーとしてのたしなみとして、ヒキコモリ界のトップランナー滝本竜彦のデビュー作をついに読んだ。話の内容は、チェンソーを持った不死身の男と夜な夜な闘う美少女と出会った高校生がそれを助けて闘うというもの…

陽気なギャングが世界を回す

修論の期間中だったが、少しずつ読んで、昨日読了。それくらい読みやすくて面白い。人の嘘がわかる冷静で策士の市役所勤務のリーダー成瀬、話好きでホラ吹きの喫茶店店主饗野、無類の動物好きの青年久遠、秒単位で正確に時間を刻めるシングルマザー雪子の銀…

エナメルを塗った魂の比重 鏡稜子のきせかえ密室  佐藤友哉

AMAZON 内容(「MARC」データベースより) 2年B組に現われた転校生。校内で発生した密室。それらを起点として動き出す、不可解な連中。ドッペルゲンガーに襲われた少女と、その謎を追う使えない男。そして、予言者…。エッジな学園ミステリー。 深夜から朝に…

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人  佐藤友哉

内容(「BOOK」データベースより) 妹が死んだ。自殺だった、と僕のイカれた家族は云うが。そして現れた男。手にはビデオ。内容は妹のレイプ中継。渡されたのはレイプ魔どもの愛娘達の克明すぎる行動表。こうされちゃあ、する事は一つ。これが自然な思考だね…

「世界は密室でできている」舞城王太郎

内容(「MARC」データベースより) 煙になれなかった「涼ちゃん」が死んで2年。15歳になった「僕」と14歳の名探偵「ルンババ」が行く東京への修学旅行は、僕たちの「世界と密室」をめぐる冒険の始まりだった…。本編が封印された「密室本」。 面白かった。後…

オーデュポンの祈り 伊坂幸太郎

内容(「MARC」データベースより) 警察から逃げる途中で気を失った伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。翌日、島の預言者・喋るカカシが死体となって発見される。未来を見通せるはずのカカシが、なぜ自分の死を阻止できなかったのか? もう少しつけ加えると、…

GOTH, ZOO

イケメン、せつなさの作家乙一らしい。このごろは同年代(乙一さんが二つ上)の作家の本を読み漁ってる。GOTHは、GOTHICのGOTHで暗黒系とある。異常快楽殺人者とそちら側の人間である主人公の少年と、また暗い思想の少女の連作短編集。あとがきまで付いてて、…

内閣総理大臣 織田信長

弟が買ってた漫画。詳細はおいといて、あの織田信長が現代日本の内閣総理大臣になってありゃこりゃという内容。秀吉やら家康やらも出てくる。劇画タッチのクロマティ高校みたいなギャグマンガだ。正月から日記にのせる程のものでもないけど、あんまり知られ…

今日、読んだ本。北村薫「語り女たち」舞城王太郎「九十九十九」

北村薫は、私と落語家の円紫さんシリーズ、覆面作家シリーズ、スキップ、ターン、リセットの時の三部作等、好きな作家なんだけども。最近は、全然小説書いてないのかと諦めてたので、見つけたときは嬉しかった。中身はいろんな女の人が、不思議な体験を語り…

暗闇の中に子供

最近、読み始めて3冊目。舞城王太郎。「煙か土か食い物」の続編。内容紹介。 あの連続主婦殴打生き埋め事件と三角蔵密室はささやかな序章に過ぎなかった! 「おめえら全員これからどんどん酷い目に遭うんやぞ!」 模倣犯(コピーキャット)/運命の少女(フ…

阿修羅ガール

昨日読んだ。煙か土か食い物の作者・舞城王太郎作品。なんか賞取ってた。今度は女の子の一人称。冒頭から顔射がどうたらとか、トイレでシメるとか刺激が強いなあ。やっぱり事件が起こって、そこから伏線かどうかわからんこととか絡んできて、凄いジャンプし…

煙か土か食い物 舞城王太郎

帰ってきてから、作業の合間というか、本の合間に作業したというかして読んだ。 読んでるブログで、佐藤裕哉、西尾維新という作家さんらと並んで名前がよくでてきて、最近注目してきた作家の一人。佐藤裕哉の本は、なんか後ろから読み始めてしまったので、今…

ドミノ 恩田陸

面白かった。東京駅に集まる爆弾持ったテロリスト達、警察OBの爺さん達の俳句の集まり、別れ話にきたカップル、子役オーディションにきた女の子ら、ミステリ研究会とかが、いろんな事情でばらばらに集まるんだけど、最後には全員を巻き込んで話が収束してい…