白飯

好きな物100

煙か土か食い物 舞城王太郎

帰ってきてから、作業の合間というか、本の合間に作業したというかして読んだ。
煙か土か食い物 (講談社ノベルス)
読んでるブログで、佐藤裕哉、西尾維新という作家さんらと並んで名前がよくでてきて、最近注目してきた作家の一人。佐藤裕哉の本は、なんか後ろから読み始めてしまったので、今度図書館で最初の作品があったら読もうと思ってる。

ブログの感想やら読んだイメージでは、この20代とかその辺で、いわば同年代の作家さんたちで、古くからある小説に世代的に共通な事柄(マンガ、テレビ、その他風俗)やなんかを固有名詞でバンバン出したり、いろんなことにバンバン挑戦するぜ、って感じのグループ。いや、全然知らん僕のイメージやから全然違うかもしれんけど。

本は、面白かった。俺の一人称。連続主婦殴打埋葬事件の真相を追っていって、その中に主人公の血族が絡んできていろいろ、という流れ。主人公の性格なんかもしれんけど、やたら興奮してる文章。あと外国帰りだからか、カタカナ英語が一杯出てくる。ファック。ア・スタチュー・オブ・ハッピネス。俺のグレイテスト&ブライトネスマインド。マザファッカー。マザファッカってやたら出てくるのだが、どんな汚い言葉なんだろうとドキドキしながら調べたら、くそったれとかばか野郎なので、意外に普通で少しがっかり。

展開は早くて飽きなかった。ミステリなんだけど、真相とか謎解きはアッサリしてて、それよりも主人公の回想なんかに引き込まれた。血みどろ。

はてなキーワードで見たら、春樹チルドレンと呼ばれるくくりがあるらしい。村上春樹読んだことないので全然わからんけど。石田依良も入ってた。そういわれればそうなような。