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ネガティブハッピー・チェンソーエッジ

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

20代後半戦の前に、ブロッガーまたはダイアッラーとしてのたしなみとして、ヒキコモリ界のトップランナー滝本竜彦のデビュー作をついに読んだ。話の内容は、チェンソーを持った不死身の男と夜な夜な闘う美少女と出会った高校生がそれを助けて闘うというもの。マンガのようだが、メインはチェンソー男VSナイフ美少女とかではなくて主人公の心の叫びというかそのようなもの。

日常は退屈で、嘘っぽく、何が本当なのかよくわからないが、勉強して大学入って会社入ってみたいな道筋が見えてる、自分はもっと何かやれるはず、でもやれないこともわかる、やらなければいけないことはある、でもやる気がない、やりたいことがない、うまくいかない、楽なことに流れる。もやもやとした不安とか諦めとかが渦巻いてしまってる高校生の心情が伝わってきた。でも話はドロドロした感じじゃなくて、爽やかで切ない感じ。一応希望の物語だと思う

若いうちはとにかく目の前のことに集中してるとこんなこと考えない気がするが、そんな人でもふと感じるときとかあるんじゃないかな。情報量は増えて考える時間もあるけれどなんとなく不自由を感じる現代の若者っぽい感情かな。僕も似たような気持ちに大学入ってからなったと思う。そう思うと、自分の青さが恥ずかしくなる。もう25になるのに。