白飯

好きな物100

今日、読んだ本。北村薫「語り女たち」舞城王太郎「九十九十九」

語り女たち

北村薫は、私と落語家の円紫さんシリーズ、覆面作家シリーズ、スキップ、ターン、リセットの時の三部作等、好きな作家なんだけども。最近は、全然小説書いてないのかと諦めてたので、見つけたときは嬉しかった。

中身はいろんな女の人が、不思議な体験を語りにやってくるという形式の短編集かな。本当に短いお話が、淡々と語られる。あれ、もう終り?って感じに謎は謎のまま不思議なこととして語られていく。面白くなくはなかったけど、少し退屈だったか。

九十九十九 (講談社ノベルス)

清涼院流水という作家の探偵がたくさん出てくるJDC(日本探偵倶楽部)シリーズのトリビュート小説(よーわからん)。JDCの一人の探偵・データが揃えば答えが自然にわかる神通理気という能力を持ってて、美しさのあまり見た人が気を失うという。JDCシリーズは一作目のコズミックを読んだことがあって、読後のなんだこれ感から続刊を読むのをやめてたので、少しは下地がありつつ、続刊のネタバレしてもいいや、という立場で読めた。でも、読んでみると、JDCシリーズと互換性あるのか、いや、そもそもトリビュートってどういう意味だっけと考えざるを得ない内容だった。誉めてるのか、馬鹿にしてるのか。これ読んで、清涼院流水が「面白いのサンキューな」っていえる人なら元の小説も読んでみようかな、と思った。