白飯

好きな物100

寝言に反応してはいけない

突然思い立って、奥さんに「(あの部屋を)掃除するとき、(仕事場から)もって帰った部品とか吸い込まんように気をつけて」と言ったところ、「何?」と問われ、しどろもどろで「基板が……」「抵抗とか……」などと答えていたが、「それ、今必要なこと?」と冷静に言われて、完全に気づいた。僕は何を言っているのだろう? 時計は午前2時か3時を指しいて、そういえば、最初の発言をしたことは覚えているが、その発言の前の記憶がない。普通に考えて、寝ていたのだろう。それから、奥さんには「怖い……」「大丈夫?」等の真っ当なコメントをうけて、悲しい気持ちでまた眠った。僕の頭がおかしいわけではないと思いながら、眠くて頭がうまく働かない。インフルエンザの熱で、起きながら夢見るような感じに似ていた。僕はもともとすごく寝言を言う性質があって、前から結構いろいろ言ってたみたいなのだが、今回は寝言を言った後は完全に目が覚めていたので、特殊なケースといえる。寝言に答えたらいかんとか言うのは、こういうことなのだろうか、と思ったりした。
朝起きてまだ眠くて、朝ごはんを食べてしばらくしてからまた寝た。そのとき見た夢は珍しくはっきり覚えていた。僕と奥さんは、霊柩車のようなライトバンの後ろのドアを開けて、そこに設置されたベンチに腰かけて話している。すると目の前に、大きなトレーラーが止まって、後ろのコンテナが開いて、ベッドのモデルルームのようなものが見えた。開いたコンテナの壁が、ちょうど僕達が座っている真上らへんにあがっていて、そこから何か落ちてくる気がして、怖くなってベンチを降りた。僕らの座っていたベンチのあったライトバンの運転席を見ると運転手の人が座っている。運転手がいるのに僕らは勝手にベンチに座っていて良かったのだろうかとここで思うが、奥さんが、車を前に出してもらおうと思ったのか運転手に話しかけようとするのを慌てて止め、近くの別のベンチのあるところまで歩いていくことを提案した。歩いている途中、なぜか朝早くから働いていた友人と挨拶を交わした後、日のあたるベンチを見つけて座った。そこで、散歩で連れていた犬を遊ばせてやる。小さな室内犬で、なでてやると全身を震わせるようにして喜ぶのでかわいらしい。途中、奥さんが着替えるということで、空き家に入った。その空き家は、前から見つけていて、奥さんがカーテンをつけ、壁紙を張って、全てベージュに統一している。空き家とは言え、勝手にこんなことをしていいのだろうか、と思いつつ、曖昧に笑っていた。その辺りで目が覚めた。
昼から、自転車で、図書館、西友AUショップ、スーパーまつもとを巡った。あんまり自転車で新しい町の探検をしてなかったので楽しかった。図書館で舞城王太郎ディスコ探偵水曜日が上下巻揃ってたので、テンションがあがって上巻を奥さんのカードで借りた。萌え絵のような表紙が少し恥ずかしかったけど、文学賞とったんだぜ、などと権威をふりかざして誤魔化したつもりでいた。スーパーで買ったものをナイロン袋につめるとき、卵を小さい透明の袋に入れようとしたら、袋が破れて、袋につめるための台に落下した。家に帰って数えたら4個割れていた。不覚だ。透明の袋は丁度半分くらいに千切れていた。不況化において、ナイロン袋まで薄くなっている。気をつけていきたい。ホワイトデーということで、昨日70超えたばかりだが、チョコフレークに牛乳をかけて食べた。美味かった。