白飯

好きな物100

花は花、風は風

会社の飲み会で、鴨川が見える屋上のビアガーデンに行ってきた。
同じグループの人がいなくて、ほとんど知らない人ばっかりだったが、いつもよりたくさん飲んだ。
酔っ払った。ビールを残して帰った。


酒を飲む機会は増えてるはずなのに、久々のこの酩酊感と全能感。
無性に知ってる人に出会いたかった。会ったら好きなことを喋って、絡んで、弄って、飽きたら、すっぱり帰りたかった。


でも、僕はこれが錯覚であると知っている。この全能感も幸福感も全て、アルコールで麻痺した感覚の見せる幻想である。


しかし思う。幸せが人がその時々で感じる一つの感情であり、絶対的なものなど存在しないとしたら、錯覚だろうが、幻想だろうが、幸せに思うそのことは、間違いなくその時の本人の幸せなのだ。


そうならば、家族や恋人や友達との関係や自己実現の幸福も、酒やドラッグや、低レベルな欲求を満たすことによる幸福も同列に扱われることになる。


他人の作る概念に惑わされることなく、自分の感じたことに対しては、均等の距離を保って接していきたいものだと思った。今日は、楽しかった。それでいい。