白飯

好きな物100

「紅茶にジャム、入れる?」「…いいえ」

演劇を見るために難波に行ってきた。

人というのは、ある種の選択を迫られて悩み迷い惑い果てに間違える。それは滑稽で哀しいことだけれど、それが人間の仕様であり、例えば原理とか運命とか仕方のないものなのだと思う。だから悪いのは、きっとそれまでにしてきた無数の選択、気の向くままに何も考えず勢いで思わず傲慢に下してきた選択達のせいだ。僕らは、常に間違っている。しかし、圧倒的に間違ったときにしか、僕らは間違いに気付かない。そう僕らは、圧倒的に間違っている。

というようなことを難波で道に迷いながら考えた。時間があったので適当に歩いたのが良くなかった。でも迷うのはしょうがないだろ。だって、賑やかな方に歩いたら、いつの間にか駅名とか変わってるし。道をどっちにいっても似たような景色が続くし。終りがないのが終わり。都会は怖い!

なんば花月の前を通った。客寄せかネタ、みたいなことをしてる若者二人(若手芸人?)がいたが、誰にも反応されず二人で半笑いで雑談している様は、学祭やサークル勧誘の大学生みたいやなあと思った。あとでかいダイヤモンドカットの建物を見た。下にすぼんでいく角度を見ると、なんか未来っぽいなと思った。グリコとかに道楽の看板は斜めから見た。


演劇が面白かったので、劇団のDVDを勢いで買った。お好きな劇団員がサインしますという張り紙があったのだが、普通にDVDを手渡されて帰ってしまった。ちゃんと言ってもらっとけば良かった。やたら白いDVDケースを見て思った。

帰ってからチーズケーキ食った。