白飯

好きな物100

第3回

今日は「裏方のレクチャー」として、演劇に必要なスタッフと仕事について教えてもらった。

最初は、美術助手をしてくれる五木さんから、舞台についての基本的な説明と、裏方の役割について学ぶ。
後半は、劇団飛び道具に所属しており、ビギナーズユニットの企画もしている大島さんから、制作の仕事について学んだ。


裏方というと、小演劇のチラシやパンフレットを見ると役者が仕事を兼ねてたりしていて、軽視しがちだったが、考えてみれば、チラシや舞台のセットなどには芸術的なセンスが必要であり、照明や音響など技術的な要素も外せないという、かなりハイレベルな職業であると思った。説明してくれた五木さんもGパンに花柄のシャツというシンプルながらそれが良く似合うスラリとした美人で、美術的なセンスを持ちつつも、セットの作成や運搬といった力仕事もやりますよという感じの、飾り気のない雑草の花のような雰囲気を感じた。少し褒めすぎたが、プロの裏方ってのは、かなりカッコいいだろうなと思った。

制作とは、ニュアンスが少し違うが、英語で言えばプロデューサーになる。演劇の企画から、人員、場所、そして予算の確保・管理、宣伝など、演劇が出来るまでの全ての責任者という重要且つ大変な仕事だ。あまり表にはでないけど、これがちゃんとしないと公演自体できなくなる。というようなことがわかった。今日の話を聞いてて、演劇をやろうと思ったらやたら大変だなと改めて感じた。まずお金だ。申請すれば国からの助成金というのがあるらしいが、それもあまり当てにはならないらしく、どこも苦労しているみたいだ。人を集めて、練習できる場所を借りて、資材を揃えて、そこには全てお金が発生する。茨の道だ。


誰か演劇人が市長とかになって大々的に演劇人を助成したらいいんじゃないかと思う。演劇の街として有名になれば、街としての宣伝になるし、若い人がたくさん集まって活性化しそうな気がする。茨の道を歩む人たちが、もっともっと自分達の思う方向にエネルギーを向けられたら、きっともっと面白いものが見れるようになると思う。すごい魅力的で文化的なことだと思う。