酔論
今日は、院ゼミの最終日。今日は3人のM1が研究室に発表に来た。三人のキャラクタがはっきりしてて面白かった。
- 一番手。市原悦子の娘風。でも発表はシンプルかつカラフルなスライドでわかりやすく、そしてクール。僕の20倍ぐらい発表に慣れてた。わかりやすかったけど、ワラワラと質問は降ってくる。その応答の速さ、理解の早さ、正確さ、笑いの混ぜ方、潔い謝罪でかわすかわす。すげー。無駄な言葉が少ない。研究領域周辺についての質問にも、隠しスライドを用意している。発表スライドは26枚。で、非表示スライド3枚。でそのうち2枚質問で用いる。必要十分のスライド数。誉めすぎだろうが、自分にはないものなので、市子には感心した。なんか院生っぽい。
- 二番手は、黒いズボン、黒いシャツ、黒いジャケットの黒ずくめの人。おそらく自分のあるべき姿、振る舞いというものを持っているか、自覚しないでもそれが現れる人と見た。それが随所に現れる。メタルフレームのメガネは知的で、さわやかな短髪、整ったアゴは、強い意志とリーダーシップを感じさせる。できる男なんだけど、空回りしたり周囲から浮いてしまうという個性を持っていて、とても共感が持てる。発表前にタイトルが事前の情報と違うことをご了承ください。そして風邪ひいているのでこの声についてもご了承ください、なんて言えるこの人は尊敬に値すると思った。ご了承くださいという言葉を覚えただけで嬉しいし、風邪で声が悪いことで僕らが不快に思わないか気にしてくれるなんて。わかり難いだろうけど、立ち振る舞いも良い。足先の角度を微妙にずらし、右足を軽く後ろに引く。右手は真っ直ぐ下ろし体に添わせる。説明のため左手はプラズマディスプレイを指す。そして指は二本、親指は上に。この自然で不自然な形がこの人をうまく象徴している気がする。質疑応答は終盤、教授の猛攻にあい陥落。挑発のためか、研究ダメ、意味ないまで言われてた。難しいなあ。
- 三番手。温水洋一風。大人しい典型的な情報学生。でも気弱な外見とは裏腹に牙を隠し持ってるかも!でも最後まで牙は出しませんでした。服の端っこの角のとこを握りながら発表して、質問に答えて。終始静で十分な時間を置いてから同じ事を繰り返し答える彼を見てお笑い芸人向きだと思った。ボケ担当で、新しい風を。前の二人とコンビを組んだら?黒ずくめがつっこみ。でもツッコミ方がボケになってるとこら辺、最近の流れを汲んでるんじゃないだろうか。市子は終始クールで終りまでしゃべらない。あー、もうようわからん。ダメな気がしてきた。
適当に言ってきたけど、研究発表という一面だけを見た結果なので、きっと他の領域では別の一面があって印象が一変するんだなあ、と思うと面白い。