白飯

好きな物100

鬼畜忘年会

忘年会は研究室内でささやかに行われた。プラズマディスプレイがある輪講室で、おかしとビールとジュースと。後でピザとか頼んだり。何故か教授は来なかった。来ない理由がよくわからんが、ちゃんとしたとこでしかやる気がないらしい。教授が撮った研究会や旅行の写真を画面に写しながら今年を振り返る。研究室のカメラを私物化してとった写真は綺麗ではあるが、研究会ではその辺りの描写より風景が多い。そして人間は女の子以外基本的に写ってない。わかりやすい。教授がいないおかげで好き勝手いえて楽しかった。助手が一番ゆってた。助教授が途中で、阪大50周年記念のMPEGファイルがある、と強硬に主張し、サーバから転送するのに時間がかかってたら、自分のノートとってきて映し出した。10年前の阪大の様子や、原型の適塾の紹介や、学部が出来ていく様子が、ナレーションと共に退屈に流れる。先生、何が目的だったんですか?とは誰もいえない。基礎工が10年まえから汚かったことがわかったくらい。一人立ち、二人立ち、あれトイレかな。長すぎだろ。学生なのにそれはないだろ。助手は既にこれが始まる前にトイレに見せかけて何も言わず退席して帰ってこない。さすがだ尊敬すべき人だ。ビデオは続き、10人以上いた人間はもはや5人。誰も何も言わない。言えない。コントかよ。助手が顔を出して、学生を呼ぶ。研究の話か?その学生の嬉しそうな顔。

ビデオが終わったところで、そろそろ片付けましょう、と切り出して忘年会終了。ほんとはもっと前に終わってたような気もする。実は始まってなかったのかもしれない。片付けの段になってちゃっかり戻ってきた学生が恨めしい。というか、先に帰ったヤツラもいるのでそっちの方が悪いのだが。

部屋に戻って、日記書いたり、明日またバイトの会社の人がくるので、その準備をしてたら助教授がやってきた。あの、誰も酒を飲むなんて空気じゃなかったのに、助教授は一人酔っ払ってた。珍しく多弁になってて、酒により頭脳が明晰になる人がうらやましい時代もあって、研究者にとってそれって最適じゃない?なんて語りだす。酔えば酔うほど論理が冴えるって推論ですか。あああんまりうまくない。酒が必要な研究者もどうかと思うが、酔っ払いにつっこむのは無為なので流す。これが大人ってことかな。いやあ、全然悪い人じゃないんだけどね。ああ、焼酎三センチで僕も頭脳が明晰になってるわ。やべー。