面倒くせーなあ!もう!
面倒くさい人の面倒くさい言動に対するツッコミ。銀魂を読んでいて、そのツッコミは「面倒くさい奴だな!」の方が好みだなあと思って、自分がこのツッコミが好きなのに気付いた。恋は落ちるもの。愛は気づくもの。
最初につっこんだ人は誰だったんだろうかなあ。そしてつっこまれた人も気になる。
このツッコミの入る人は、普通のように見えて優柔不断だったり矛盾してたり手続きがややこしかったりして、真っ当に相手をするのがものすごく疲れるはずで、そういう状況に対するもやもやとした気持ちを的確に表現している感じが好きなんだなあ。便利そうなのもポイントが高いのかもしれない。
現実世界でも使っていけるかなあ。
子供が生まれたの記
子供が生まれて退院して、3時間ごとの授乳やらオムツを替えたりお風呂に入れたりに四苦八苦して、まだまだ泊まり込みできてもらっているお義母さんに生活の大部分をみてもらいながらも、なんとなく落ち着いてきた感じがしている。こうやって生活が進んでいくのだというリズムができあがってきているからだろう。
父親としての実感はまだ薄い。子供は超かわいい。名前はほぼ決まってきているものの、届けはギリギリになるかもしれない。最初、海苔みたいだったうんこが四日目のカレーのような様相を呈してきて、かわいさ以外主張しなかった泣き声は、ずいぶん力強く、気持ち悪いとかお腹減ったを主張するようになった。手をよく口に入れる。ホッという口をする。手足が、つっぱるように反応する。目をぐりぐりと動かす。服を脱がすと泣く。服でくるむと泣き止む。かわいい以外ない。でもまだ、どこか別の場所からやってきた存在のように感じるところがあって、でも理性はこの子に繋がるのは自分達以外にどこにもないということを知っている。不思議な感じだ。名前を付けるまで、所属は天とか宇宙にあるのだろうか。
壮絶だったお産のことも少し薄れてきているが、あのときは完全に呑まれてしまい、奥さんが死んでしまうのではと思ったし、無事生まれたときは、まず奥さんが無事だったことに安堵して涙した。さらにその後レアなトラブルが起こり、院長先生が白衣を着つつ指示を出しつつで分娩室に飛び込んでくる情景を見たりして、「あ、これテレビで見たことある」と思いつつ「現実には絶対見たくなかった」と絶望しかけるが、今では母子共に健康で、本当に良かった。先生や助産師さんやあらゆるものに感謝するしかない。
しかし、最後のトラブルを除けば、一般的には安産だと聞いて、分娩室は修羅の国だと、名もなき仮面をつけた修羅に金色のファルコが義足をもぎとられたエピソードを思い出したのだった。助産師さんは優しい修羅だ。お産はすごいところだった。
「のび太の結婚前夜」のしずかちゃんのパパの台詞は美しいけれど、美しすぎることはない。こんな修羅場や感動が、そこらへんに転がっている宇宙はすごい。みんな何でもないような顔しちゃって、あらかじめ言っといてよ、とか思うけれど。少しずつ忘れていくのかもしれないな。
最初の贈り物は、君が生まれてきてくれたことだ。午前3時ごろだったよ。君の産声が天使のラッパみたいに聞こえた。 あんなに楽しい音楽は聴いたことがない。病院を出たとき、かすかに東の空が白んではいたが、頭の上はまだ一面の星空だった。この広い宇宙の片すみに、ぼくの血を受け継いだ生命がいま、生まれたんだ。そう思うと、むやみに感動しちゃって、涙が止まらなかったよ。
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至福×雌伏
今年は、とても落ち着いていた。明日が来てほしくないような嫌なことは起こらず、こうなればいいなあと言う希望が少しずつ埋まっていった感じ。それなりに大変なこともあったけど、周りの人に助けてもらって、僕自身はそんなしんどいこともなく、楽しいこともたくさんあった。これまで少しずつやってきたことが実になってきている感じがあって、嬉しかったり。
来年も、今年のように落ち着いていきたいけれど、いろいろ新しいことが起こりそうだ。なんだかすり抜けるようにしてここまで生きてきたけれど、そろそろ性根の部分を少しずつ抑えながら、それらに冷静に真面目に取り組んでいきたい。無理のなく、それができるようなスタイルを見つけるのか。無理をやれるようにしないといけないのか。自分の精神年齢は低いと思うのだけど、あと10年したら、40歳を超えてるんだなと思ったら、何だか焦りのようなものを感じたりもする。
今週のお題「2012年、どんな年だった?」
嵐の前の静けさ、なのかしら。
「深夜高速」フラワーカンパニーズ
久々に衝動的にCDを買った。フラワーカンパニーズというバンドのアルバム「フラカン入門」とそのトリビュートアルバム「深夜高速 -生きててよかったの集い-」。
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今まで全然知らなかったけれど、偶然某所で「深夜高速」を聞いて、奥さんにスゴく良い歌みつけたんだ!フラカンって知ってる?とか勢い込んで言ったら「今さら?いいけど」とか言われたが、熱意は冷めずにそのまま購入に至る。
2009年に「深夜高速」が再注目されたりしてたみたいだけど全く知らなかった。デビュー23年目らしい。すごい。でもあんまり売れてないらしい。どうして。
「深夜高速」の歌詞の完成度は、そういうバンド自体の境遇の切実さもあるのかもしれないけれど、たくさんの人のこころを打つのは、それだけじゃないはずだ。たくさんの人の心の奥にあるゴールのようなものを照らしているような気がする。この歌を聴いて泣ける人は、まさにゴールに向かって走っている人だろうな。みんな、この歌を聴いて、元気をだしたらいい。
僕は中学とか高校とかの多感な時期に、音楽を聞こうという気持ちが全然なかったので、世代はあってていも「T-BOLANを知らない子供たち」であり、普通に進学コースを歩む真面目君のくせに尾崎豊だけを聞いていたような人間なので、こういう出会いがあるのはとても喜ばしいことだ。生きてて良かった。
女装
夜、自転車で走っていて、前を走っている人が男の人かと思ってたら、すごいX脚だったので女性だと気づいた。いろいろ失礼な話だけど、それなら僕も膝を中に入れて走れば、女の人を装えるなと思って少しやってみた。きっと、通り過ぎる人や後ろを走る人たちも、おっさんよりおばさんの方が嬉し……くはないか。でも女の人は安心するかもしれない。しばらくやってみたけど、すごくしんどかった。膝らへんがだるくなって、気を抜くとどうやってXにしてるのかわからなくなって戻ってくる。じゃあ、Oなら楽かなと思ったら楽だった。Xしんどい。もしかして、XO醤ってこういうこと……?違うな。絶対に。しばらくして膝をすり合わせることを意識するとやりやすいことに気付いた。膝の所に電極を付けて、膝を付けている間だけ電気が流れて、膝が離れると爆弾が爆発するとかの仕組みはどうだろうか。ハリウッドいけるだろうか。などと考えてたがすぐ飽きた。これも女装歴に数えられるだろうか。手袋を片方忘れてたので、片方だけ寒かった。
ニンニク無残
奥さんがニンニクをフードプロセッサーで微塵切りにして平らにして、碁盤上にスジをつけて凍らしているので、それをひとかけパキッと割って、油と一緒にフライパンに放り込み火にかけると、ニンニクプレート(のかけら)が解けて、ジュウジュウいって色が少し変わる前で香りがブワッとくる。
このときの幸福感、この後何をやっても完璧に美味しくなるぜという万能感、それをこれからそれを食べられるんだというワクワク感がたまらない。
何だか、これ癖になりそうというかちょっとなりつつあって、それは料理をやりたくなるということで良いことなんだけど、何かご飯を食べるという目的なくても、たとえばご飯食べた後とかでも、フライパンでニンニク炒めたいとか思ってしまう。単にこの匂いが嗅ぎたくなっている自分を発見して、ちょっとヤバいと思う。