白飯

好きな物100

初整体

明け方、寝違えた首と肩が痛くて寝返りを打つたびに痛みで目が覚める。寝たら治るかと思いきや起きたときには悪化していた。何もしなくても痛くて首を回したり手を挙げたりしたらびびびと痛みが走るし、湯飲みを持ち上げてお茶を飲むと痛いのでストローで麦茶を飲んだ。僕は何をしているのだ。会社は午前休をとって病院に行くことにした。寝違えなら整骨院という情報から、駅前の整骨院へ。そこは朝8時からやっていた。誰もいないかと思いきや高齢者がたくさんいた。おはようございます、が挨拶として定着していた。
診察は、まず簡単に症状をチェックした後、まず電気しましょうと言われて低周波出す四角いのをぺたりと両肩に張られる。筋肉を収縮させて血行をよくするのだという。筋肉か皮がびくびく震える。その後北斗の拳の肩当てみたいに座布団みたいなのを巻き付けて肩を暖めた。横のベッドではお爺さんがうつぶせで寝ていて、部屋の真ん中の大きな機械から伸びたケーブルがお爺さんの背中にくっついていて、電気ショックを与えている。向こうのベッドではコールドスリープの予算が足りなくて頭の部分だけ作りましたみたいなベッドがあっておばさんが寝ている。タオルがかけられた足がリズムをとりながら震えている。整体は思ったより機械化されていた。僕も機械だけですまされるのかと思ったが、少し大きめの先生が指圧してくれた。最初の方気持ちよいと痛いの中間くらいの圧が続いて、流石プロは微妙なラインを突いてくると思ったのもつかの間、いでででと小さく呟くくらい強く痛く圧される。僕はうつぶせに寝ていて、顔の部分には鼻と口を出す穴が開いていてそこからぶらりとベッドの横に落とされた手が見える。最後に何か怪しい塗り薬を塗られ、肩に熱を感じながらお金を払い塗り薬をもらって整骨院を出た。朝より、大分楽になっていた気がした。
昼から会社に行ったが、電話で「ひどく寝違えて」と説明したつもりが「ひどく熱が出て」と勘違いされていたようで、すごく心配されていた。上司は危ないから近づかないようにしていたと言った。もしも午後も休みますと伝えていたら、「熱はまだあるの?」「いいえ、熱はありません」「?」というやりとりがあったろう。
寝違えたときにどうすればいいか?をネットで調べると大体冷やしなさいと書いてあるのだけど、どっちなんだろう。今日のお医者さんは冷やさないようにしてください、と言ってた。マッサージ前は暖めないといけないみたいだから暖めたとして、応急処置はやっぱり冷やすのだろうか。今度聞いてみよう。