保健室の死神
- 作者: 藍本松
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/10/04
- メディア: コミック
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面白かった…。きれいにまとまっているけど、もっと読んでいたかった。せめて連載中に買っておけば……。
全体を通して背骨がしっかりしている印象があり、読んでて安心する。設定を詰め込みすぎない。病魔とのバトル路線には走らない。というポリシーのようなものが貫かれていて、病魔特有の特殊能力があったり結構キャラが立ちそうなのに、消滅時は1コマもない奴もいる。
あと登場するキャラがしっかり立っている。これはスゴイ。でてきた人達がそのままからむだけで楽しい。昨今、特殊能力の違いでキャラを判別しているようなマンガが多い中素晴らしいと思った。
設定はシンプルだけど、最後にわかるクルエルの設定なんかもガッチリはまっててきれいだと思った。悔しいけど無理な最終回の印象はなかったな。でももっと読んでいたいマンガだったと思う。
最終回で登場人物達の5年後が描かれている。最初これは良い読者サービスとワクワクしたけれど、読むうちにあの楽しい時代は過ぎてしまったんだなあという寂しさがあった。
藍本松さんは、きっともっと面白いマンガを書くんだろうけど、たまにこのマンガに帰ってきて欲しい。