白飯

好きな物100

「ドラゴンクエスト―ダイの大冒険」三条陸・稲田浩二

今更だけど、面白い漫画だなあと思った。当時は、友達の家でちょこちょこ読んだり、たまにジャンプで読んだりと、あらましは知っているけど細部は知らないという奴で、一度全巻読んでポップの成長に涙したいと思ってた。最近のマンガの暴読衝動にまかせて、古本屋で100円のを集め始めたら、わずか3,4巻でポップが成長してて、涙ぐんでしまった。年取ったせいか。王将で読んでたので、ぐっとこらえた。


読んで、ちょっと評価を改めた。このマンガは、連載が続く中で、マンガ自体も成長して、最終的な大団円にこぎつけて名作になったという印象だったのだけど、最初の方で、アンチジャンプもしくはへタレ脇役のポップの成長話をちゃんとやって(まぞっほの使い方とか良い)、休ませず強敵が次々に出てくる展開やら、当時の小中学生に熱を与えた「漢字で書いた呪文にルビ」の発明とか、当時既に人気のあったはずのアバン先生の散り様なんかも、とても良いセンスなんじゃないか。趣味なのか、どんなシリアスな場面でも美形キャラでも鼻水を流させてるこのマンガが、最近のジャンプの人気漫画と比べても、かなり良いバランスを持った良作に思えた。やるなあ。
まあ、同じ時代にあったものというのは、+郷愁で良い様に思うのかもしれん。多分、このあたりのマンガの影響下にあるんよな。僕らは。