白飯

好きな物100

シネラマン

寮の風呂の浴槽は一辺4,5メートルくらいの四角形で、小さい銭湯などよりも大きくて、僕は結構満足している。
今日はなんだか落ち着いた気持ちで、ゆっくり風呂に浸かった。湯は浴槽の縁ぎりぎりにまで、浸かって水面の先を見ると、縁の辺りがぼやけてて曖昧になっていた。それを見て、縁のところを水平線に見立てて、滅茶苦茶広い風呂に入っているように錯覚できないかと思った。二年目にして冴えた発想だと思った。こういうのライフハックって言うんじゃなかったっけ!*1


縁の向こう側には、あからさまな蛇口と窓があって、気分が萎えてくるので、風呂の中だけに集中し、遠近法を無理矢理に適用してみた。浴槽に突き出した蛇口は、遠くの飛び込み台だ。おお、それっぽい。そう、見えないことは無い。だがスケールはどうしても蛇口だった。
お! 向こうに巨人が入ってきた。でけー! 


なんとなく恥ずかしくなってあがった。日記に書こうと思ってライフハック調べたら、効率よく仕事をこなすことらしい。人生のクオリティはあがると思うのだがなあ。こういうのはブレインハックとでもいうのだろう。自分を自由自在に騙す。甘美だが無為。

*1:違った