白飯

好きな物100

静かな部屋

アクオスと本棚を購入したことで、僕の部屋は完成しつつある。


アクオスと本棚のために片付けた部屋は、入居当時の広さを取り戻し、半年の経験値からモノの配置はさらに実用性を増している。そして、目の前には32型液晶、その左にはマンガの詰まった本棚。思い描いた理想よりも、理想的な形がそこにある。僕はもっと満足すべきだろう。液晶テレビで見るアナログ放送は、液晶がどうとか言う前に画質が悪くて、NHKなど見れたものではない。アクオス購入を決めたPCとの接続用のDVI接続端子はPC側になく結局アナログ通信になるので意味は無いことがわかった。しかもまだケーブルは買えてない。本棚に並べるために実家から持ってきたエアマスターは26巻が行方不明になっていてテンションが下がっている。こっちきてなんとなく買ったマンガが多すぎて本棚に入らなかったり、そもそも本棚に並べたくない本も少なくないこともわかった。でもまあ、そんなことは些細なことで、僕はこの現状に満足すべきで、実際結構満足しているのだけど、なんだろうか。なんというべきか、この部屋は、生気を吸うようになった。


広い部屋は何だか解放感があるのだけど、本を読む気も優雅にパソコンに向かうことも、本棚からマンガを取り出して読むことも、テレビをつけることもめんどくさくて、それで寝るのが一番楽しいかといえば、そうともいえない。それでもクーラーで冷化された部屋は快適で僕は布団をかぶってベッドに寝転ぶのだけど、何かが物足りない。


部屋が完成されたことで、僕も完成されて、どこにも向かわなくなってしまったのだろうか。
よくわからないけど、僕は部屋には満足しているのに満喫してなくて、休みが終わって、会社が始まるのが怖い。休んでも休みきれない部屋から、僕は朝出て行くことができるだろうか。いや