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「忘れないと誓った僕がいた」平山瑞穂

忘れないと誓ったぼくがいた

忘れないと誓ったぼくがいた

表紙の絵に惹かれて読んだ前作の「ラス・マンチャス通信」の黒グロした不気味なイメージとかけ離れた爽やかな小説だった。世界と人の記憶から<消え>てしまう運命のヒロインと主人公が、ただただ切ない。自分の大切なものが、喪失していく恐怖みたいなものはよくわかった。

ただ最後にきっと意外な展開・結末を期待したせいで、少し物足りなかった。Amazonのレビューでは皆満点つけてたので、もっと心情に移入できれば良かった気がする。