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「死にぞこないの青」乙一

死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)

死にぞこないの青 (幻冬舎文庫)

先生が先導して、クラスでいじめられるようになった小学生の話。

謙虚で幼い小学生の一人称で、丁寧に淡々と続く文章は読んでて退屈な感じがしたが、イジメがエスカレートしていくについて、それが逆に効いてくる。主人公の悲しい文章を読んでるると、苛める奴とか先生とか、ちゃんと最後に痛い目見てくれないと、この苛々はどこに発散したら良い? と半ば恐れながら読んでいたが、主人公に決断に、納得しつつもそこまでせんでもと、黒い思いはうやむやになった。

分量も少なく、話も特に大きな転換もない、普通という感じがした。