白飯

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ヨーロッパ企画「Windows5000」

Windows5000は宇宙局が開発した技術を流用した、衛星による覗き見ソフト。まあそんなことは別にあんまりどうでもよくて、そのソフトで近未来のある狭くて汚い集合住宅の住人の様子を覗いてみると…。

初めは集合住宅を「仕事」で覗く二人の男が、少しおかしい集合住宅の中の様子に音声だけでつっこみを入れていく形式。バラエティとかでよくやられる形式だが、ヨーロッパ企画のギャグは微妙な面白さのが多いので、ツッコミが入ると引き締まるなと感じた。テレビのテロップと同じでくせになりそう。自分の中で面白さを発掘する必要がないという点で。で、後半は二人も住宅の中に登場して、ヨーロッパ企画のいつもどおりに、やたら日常的で、でも少し可笑しい掛け合いが続く。大筋のストーリーはあっても、それよりも設定と役者で場の雰囲気を作り出す方が重要視されてる印象をうける。


ヨーロッパ企画の演劇は、僕らでもやる普段の仲間内での雑談のような面白さ楽しさの空気をそのまま表現しているのが良い。それができるならもはやシチュエーションは何でもいいだろというような気もしてくる。気合の入ったギャグも、ドラマチックな台詞も展開もない。でも何故か面白く楽しい空間が脚本と役者で作られてる。脚本はそういう緩さの中にもたまにしっかりとしたギミックを用意してて、それが見てて小気味良い。楽しい時間だった。