白飯

好きな物100

頬を刺す風は冷たく、思い出は霞んで遠く

屋上の景色

屋上に上がってきた。いい天気だったが寒い。美少女院生も美人秘書もいなかった。アンテナがたくさん立ってる以外何もない。特に景色に期待はしてなかったけど遠くにかすんで見える高いビルとか町並みはそれなりに面白かった。よく通った道の側の墓地が結構大きいことを発見したり、テニスしてるのを上から眺めたり、窓から見える建物の全景が見えたり。

屋上にも建物というか一段高いところがあって鉄のハシゴがついていた。高さは2,3メートルだったが、最近は安全な所しか歩いてないもやしっ子の僕にはちと抵抗があった。でも漫画でよくあるやつだしせっかくなので恐々登った。上ると近くの建物の屋上が見えた。隣の建物へは飛び移れそうだ。でも飛んだら落ちるんだろうなと怖くなって想像はやめた。下は広々としていて寝転んで休むというよりバレーボールでもしそうな感じだったが、ここは寝たり座って休んだりするのに丁度いいように思えた。しばらく周りを見渡したり座ったりしてたが本格的に寒くなってきたので降りることにした。

一段高くなってるところには、上がってきたトビラとそれに並んで三つほどトビラがあった。こういう所に監禁されたりするんだなあとか思って開けようとしたけど開かなかった。開いたら中を見るのが怖かったけど。もう一度屋上を見渡すと広々としててここでライブやらなんやらしたらいいのにと思ったら、デパートの屋上を思い出して、「ここでショーやるんや、ちょうどええやろ!」と初めてデパートの屋上でショーやら子供用の遊具を置くことにした恰幅の良いおじさんを想像して萎えた。

屋上はいい。たまに上るのはいい。今やってる(やってない)研究の後始末とか、どうでもよくなった。