白飯

好きな物100

研究室の間合い

今日は院ゼミの日。他の研究室に行って、自分の研究を発表する。院の授業の単位となる。研究を発表する意味は、他の場所で有益な意見を得たり、発表の練習ということだろうか。それでも、一応専攻毎に分かれているとはいえ、分野がぜんぜん違う場合もあるわけで、そういう場合は、発表練習くらいにしか意味がなくなる。わかってもらえなくないと、有益な意見も出しようがないわけで。発表練習でよく言われるのは、「そんなダラダラ説明したって、向こうはこっちのやってることに興味なんてない」とか、「別にそんなことは知りたくない」とか。授業で無理やりやってて、しかも向こうもしょうがないから協力してる。なんて無意味な催しだ。と思った。

今日行った研究室は、僕の説明が悪いのと、分野が違うために、あまり込み入った質問はなくて、研究テーマの一般的な説明くらいに留まり、しかも割と好意的に解釈してくれており、和やかな感じだった。教授が、発表中、うなずきながら聞いてくれたのも、密かに発表がしやすかった。粗探しして発表を妨げる人も少なくないのに。

自身の研究発表としては失敗だけど、説明が繰り返しになるような質問に対しても、やんわりと「彼が言ってるのはこういうことだよ」と指摘するドクターがいたり、変な間もなく質問が来たので、ここに来て良かったなあ。と思った。また、ある意味、現代的なお隣さん関係、を持ったところであると思った。深入りしない代わりに、表面上はにこやかに、といった感じ。そんな悪い感じでもないけどね。

しかし、僕の次の人(研究室の同期)で空気は一変する。この研究室の専門分野の一つである分散アルゴリズム、同期はまさにその聖域に足を踏み入れてしまったのだ。発表内容がうまく伝わらなかったこともあるだろうが、向こうからしたら、プロ野球選手に勝負を挑みながら、バットの持ち方間違えてる、みたいな(良い比喩がわからんけど)感じだったよう。まさに、王蟲の目が攻撃色の真っ赤な色をして、旅人を追い回すかのごとく、質問が浴びせられる。

さっきとの違いが、とても面白かった。良い距離、または関係ないときはニコヤカ、踏み込んでいくと攻撃。