白飯

好きな物100

演劇ビギナーズユニット2007・ノマド「湖のまるいほし」


過疎化の進む村、死にたくなる湖の側の脱サラしたオーナーが家族で経営するペンションに泊まった人たちの話。50を過ぎて尚独り身の妹を心配するシスコンの兄と妹。書けなくなった小説家と編集者。子供ができたカップル。奔放な母と結婚が決まった娘。剣道部唯一の女子を好きになった三人の部員とその女子。後悔し始めたオーナーの妻と、夢を追い続けようとするオーナー。奔放に生きながらも報われぬ恋に戸惑う娘と愛する事ができない従業員。


基本的に少し常軌を逸した行動をとる人達がコミカルに物語を展開していく。何人か雰囲気をうまく出している人がいて楽しめた。早くて勢いのある台詞もちゃんといえてる。ただ、台詞のないときに棒立ちになる人がたくさんいたのが少し残念。あと面白い駆け引きなんかは、タイミングやら息合わせを十分にやらんと笑えるようにならんのやなあと思った。でもそういう場を作っていくのは楽しそうだ。そういうのやりたかったなあ。あと、脚本がそうなんか知らんけど、唐突に語りだす登場人物達に少し違和感が。普通は面白い人たちなのにな。「ごらん。勤労意欲がみるみるうちに削がれていくよ。いいものみたねえ」のくだりが笑った。


いやでも楽しかった。今後もいろんなところで活躍していくんかなあ。