白飯

好きな物100

蹄の音がする

ごろごろしている週末。

覇気というか自信というかが停滞気味だった。落ち着いて何かをやるには良い日だったのだけれど。落ち着いて何かを為すというのがそもそも出来んのかもなあ。怠け癖が身に付いている。


晩飯食おうと夕方外に出たら、寮のテニスコートで、二組のカップルがテニスをしていた。なんか一方的に気まずさを感じる。男は寮生で知り合いなので目線で確認し合うくらいはしたけれど、声を掛け合うことはせず、自転車をこいで出て行く。


久しぶりに本を買おうと本屋をうろうろしていたのだけどなかなか買う気になる本がない。たまに買おうとするとこうなる。そもそも本は買うのでなく、借りるというサイクルを築いていたので、0円で読めるものを、買うのだからと意味づけをしたくなる。買う意味のある本とか探し出したら、そんなない。買いにくい。ハードカバーはさすがに買う気にならんが、文庫ならマンガよりコストパフォーマンスは高そうなのだが。

好きな作家が少ないのにも気付いた。面白いと言われてて、読んでみたい作家はたくさんあるけれど、読んだことがないせいで買って満足できなかったらと思うと買えない。

さんざん迷って文庫はあきらめて、少し高い講談社ノベルスの井坂幸太郎の「陽気なギャングの日常と襲撃」に決めかけたところで舞城王太郎「SPEED BOY」を見つけてそっちを買った。薄くて文字もでかい本が1200円もして、正直迷ったが、本に対する価値観をとっぱらえば買えない事も無いはずだと思って買った。