白飯

好きな物100

自意識過剰モデル

今日、コンビニでものを買うときに、カウンターの近くを、勢い良くモップがけする店員がいて、完全な客であるのに関わらず、「早く出て行け」のアピールかと思って、気分が悪くなった。でも良く考えれば、まさか客を追い出そうとする店員もいないだろうし、単純に力を入れて仕事をしていただけなんだろうなと思う。ということは、立ち読みしてたら、周囲で執拗にモップがけしてくる店員も別に「立ち読みせずに買え! もしくは帰れ!」と言ってるのでなく、一生懸命仕事をしているだけかもしれないのだ。これからは安心して立ち読みできるな。


と思ったのだけど、これは「みんなが俺を見ている」という幻想に囚われていた自意識過剰人が何かの拍子に「みんな、俺のことそんな見てない」という悟りを開き「じゃあ、何しても大丈夫だ」みたいな極端に走って失敗するのと同じ流れだなあと思いながら帰った。


あと自分に自信がない自意識過剰は悟りを開くと幸せになるが、自信満々な自意識過剰は悟りを開くと不幸になるなあとか思った。でも僕は草原の雑草として密やかに行きたいのだけど、花が咲いたら、花だけ見て褒めて欲しいという中途半端な感じでどちらもあんまり幸せにならない。自分自身の各パーツをprivateとpublicに明確に切り分けられたらいいのにと常々思っていたのが、人間だとそれは難しいということにようやく気付いた。あと僕は石橋は叩いても渡らないタイプで、どうしても渡らなければならないとき、自分が依存する権威者に渡れといわれたときには叩かずに渡るタイプである。何ともダメであるなあ、とかも思いながら帰った。