ロマンシング歯科
今日も歯医者に行ってきた。僕の行っている歯医者は広い部屋に診療台が5つあって、先生一人と何人かの美人歯科衛生士の方々が入れ替わりつつ診ている。ローテーションなのか、区切りで先生が交替し、その間しばらくほっぽっておかれることがあり、早く患者を廻そうとするあまりに一人の患者の時間が長くなってるんじゃないかと思う。まあそれはいい。待合室で待たされるかどうかの違いであろう。
で、その放置プレイの間に周りの患者さんの治療風景とか会話が目や耳に入ったりするのだが、その治療内容が僕の治療内容と似てる人が多いなーと最近思いはじめた。そこで一つの仮説が浮かんだ。
悪い歯はめんどくさい治療はせずにさっさと抜いて仮歯を植え、ついでに矯正を薦めて、当然迷う患者にはとりあえず悪いところは全部直すとかいって歯石をとるという治療シーケンスを、常に行なうことで、作業を一律にし効率化、簡単化を図っているのではないか。という妄想。
それでは治療ではない。作業である。僕達はベルトコンベアに乗せられて組み立てられる製品だ。なんてこと。なんてこと。一応治療前には説明して判断を患者に任せているので表向き責任はない。まさにタヌキ。狡猾老獪。奸佞邪知。おまけに「あ〜ん」「歯をぎりぎり動かしてみてください。はい、ぎりぎり」などの幼児退行を促すようなものいい。くそう。和む。ぎりぎり。そんで歯石をとるときには頭を抱え込むようにして必ず胸があたる(あててるんです)。ああ、この人絶対僕のこと好きだな。と思わせたら勝ちだ。また美人受付のお姉さんに予定を聞かれて笑顔で送り出されて笑顔で帰る。
歯が治るのが先か、僕の頭が直るのが先か。彼女ができたら直ぐに直ると思うのだけど。