人生で一番恥ずかしい日

人生で一番恥ずかしいことが何なのかまだわからないけど、朝、食堂で先輩にあったら「今日が人生で一番恥ずかしい日にしてやるからな」と笑顔でいわれた。今日は寮の新入社員の歓迎会が開かれる。朝からへこんだ。何をやらされるんだ？

研修から帰ってきて少しロマサガやったけど思わぬ敵に全滅して30分が無駄になった。そして、寮の歓迎会が始まる。辞令はもらったけどよくわからなかった自分の部署の先輩にあって少し話を聞く。なんとなくやることがわかって、しかも定時に帰れそうで、とても暖かな未来が見えると思った。

食べて飲んで話して、いい頃に豪華景品が当たるビンゴゲームが始まった。全員に賞品があるようだ。ビンゴになれば前に行って賞品の入った福袋を選んで品を出して自己紹介して終わり。会が進むにつれ、賞品を出すときに一笑い起きるのが恒例になってきて、緊張し始める。中途半端な賞品が当たったらどうしよう。最初のほうにリーチになったのに全然上がれない。そして、4thリーチ、5thリーチ。だんだん焦る。残っているのが数人になり、そして、ついに最後の一人に。なんたる強運だ。先輩の冗談が本当になることになってしまった。「最後に面白いことを言って締めてもらいましょう」という難解な状況で熱烈なコールの中、泣きそうになりながら三回すべり気味の返答を繰り返し、最後にレッツダイエット！と意味不明な掛け声で最悪のゲームは終わった。泣いてごめんなさい言えばよかった。