なぎ払い

ここ最近は心穏やかに暮らしている。小さなころから望んでいた平穏を手に入れていた。ただ先送りにしていたり、潜んでいる問題に気づいていないだけかもしれないけれど、そういう精神構造を含めて、手に入れたということだろう。
でも、それを余すところなく享受しているかというと、そうでもない。勿体ない。過剰さや、未熟さのような歪さが目立たないように、なるべく小さな立方体になるようにカットしていった結果、バランスはいいが小さすぎて面白みがないものになってしまったのか。
それか、あれだ。この穏やかな日々のうちに、何かものすごく楽しいことをしたい、と思っているのかもしれない。休みになったらあれしようこれしようと思っていても、いざ休日になったら時間がもったいなくて何もできない、といった状況に似ている。ということは、穏やかな日々がいずれ終わると思っているのか。