白飯

好きな物100

「輪廻は斬りつける(再)」デス電所

謎の新興宗教に立ち向かう攻城作業員と少女殺人事件を追う刑事と大人に振り回される子供演歌スターとがお互いの物語はどーでもいー感じで走り回った挙句に自分の物語すらもどーでもよくなるどーでもいー物語。

http://deathtic.727.net/


上のはチラシに書かれてた粗筋だけど、今から見ると割りと粗く筋を語ってる。目まぐるしく場面が転換してそれぞれの物語が語られるんだけど、ほんとにどーでもいー感じで展開してくるので、物語を理解しようだとかメッセージを読みとろうだとか考えずに目の前のを笑える。2時間あったけど、連続で新しい形のコントが繰り広げられる形なので、長い拘束に耐えられない気がして短く強い刺激を求めるWeb世代に直撃だと思った。


面白いし、音響というか音楽やってる人が舞台にいて映像と音楽をふんだんにかなり狂った動きやキャラクタをこなす役者さん達も凄いんだけど、やりたい事をやりすぎてそれでもオーバーフローみたいな感じだった。歌あり、踊りあり、コントあり、楽屋ネタあり、客いじりあり、マンガネタあり。めちゃめちゃはじけてるのに客席に大きな笑いが少なくてニヤニヤとクスクスが止まらないという。
全然受けてなかったけど、一人敵の組に乗り込んだ兄貴にクスリをかがされた侠客が見た幻覚の中で、半裸の男が「ホルマジオ」「ギアッチョ」「ディアボロ」などとジョジョ五部の敵キャラの名前を呟きながらポーズをとりつづけるというシーンがあって、ずっとニヤついてたけど、全然受けてなかった。金魚すくいで、手塚ゾーン使って金魚とってた子供(実は敵のヒットマン)のシーンとかマンガネタは結構スルーされてた。あー満足した。


いつも思うのだが、どーでもいーしょうもない面白さを創るために役者個人の研鑽やら音楽やら映像やら面倒な事が多すぎる。実はすげーストイックなんだろうなあ。