白飯

好きな物100

テトリス

ここ数日、携帯電話でテトリスをやってる。現実逃避の一環だが、気持を落ち着かせるのに良い。10分くらいで終るので安心だ。やってるのはテトリス2002というので100円でダウンロードしたやつ。HOLDという機能があって、一つブロックを保持できて、それを任意のタイミングで落ちてくるブロックと交換できる。交換すると、また上から落ちてくるので時間稼ぎにもなるし、テトリス棒などを置いといて、必要なときに使える。

テトリスの良いところは

  • ルールがシンプル

他のルールのもの(重力あり、ラインに合わせて消すと高得点)のもついてるが、HOLDがあってもシンプルなゲームだ。4行消せば高得点。基本的にそれだけだ。それ以上の高得点もない。どんなにうまく積んでも得点にすれば変わらない。シンプルさは物足りなさを連想させるが、実はゴテゴテしたものは考えるのがしんどい。

  • 当てはめていく感覚

この「あてはめる」感覚の良さがやっぱり大きい。形合わせは、最初にやるパズルではないだろうか。少ないパターンのブロックから、さまざまな形が生まれて、それにまたうまくあてはめていく。平らに、四角く、すき間無く、そしてその努力の結晶は、資格を得て天に召されるようにして消える。本能のままに動いて、最後にそれが消失という形で認められる。


テトリスというやつは、もしかして人生そのものなのではないか?小さい頃からコツコツと積み上げていって、順当なテトリスによる消失カタルシスを得る人生、思うがままに積んでいきそれでも時折消失カタルシスを得ていく人生、順調にいっている中で、不意に落ちてくる悪ブロックに戸惑い崩れていく何で俺だけがという人生、奇抜な形でゲームオーバーを厭わない自分の生を求める人生、ギリギリで踏みとどまっている内にいつの間にかレベルも上がっていた人生。綺麗に積んでてもイレギュラーなブロックに慌ててさらに事態が悪化する人生、僕の人生。