白飯

好きな物100

かみかぜ

昇段審査後、数人で固まって飲み屋に向かっていた。そこへ、前からおじいさんが自転車で向かってきた。僕らは話しながらゆっくり歩いていたが、道を開けるでもなかった、自転車が避けてくれるかなと思ってたが、おじいさんはそのまま集団に突っ込んできた。ギリギリで、道を開ける僕達。道を開けなかった僕らが悪いのかもしれないが、顔色一つ変えず突っ込み、そのまま去っていったおじいさんは凄い。これが、戦後の僕らとの違いか、もしかしたらおじいさんにとっては、僕らは見えてなかったのかもしれない。