白飯

好きな物100

「へうげもの」山田芳裕

へうげもの(9) (モーニング KC)

へうげもの(9) (モーニング KC)

巷で話題だったへうげものだが、同作者のデカスロンのイメージが強くて手を出してなかった。読んだら案の定面白かった。
「物欲」に囚われた戦国武将・古田織部と、その周囲の大物(信長、秀吉、家康、そして千利休)達の生き様。前半は、古田織部が成り上がっていく様が楽しいが、後半、黒利休や秀吉の業が静かに爆裂していく様が心地よい。太い線と大ゴマ、そしておかしくも迫力ある絵柄は、決め所はしっかり決めてくる。物語が面白いようにフィクションをからめてくる。信長の死に際は最高。ああ、もう9巻まで読んでしまった。