白飯

好きな物100

引力=偶然!


故あって家探しをしていて、昼間に、電車で二駅のところのエリッツの人にいくつか物件を見せてもらっていた。移動手段である車の中の匂いが、車酔いを誘発するので、5,6件見てどっと疲れた。なので夕方から1時間程一人でカラオケに行った。喉は少し枯れたが、気持ちは元気になった。


それからCOCO壱でカレーを食べ、少し腹が膨らみすぎたと思いつつ自転車で帰っていた途中、突然前輪からギャリガリという異音がしたので、止まって前輪の所を見てみたら、壊れた針金(ハンガー?)がスポークの所にひっかかっていた。なんでこんなものが……、文明社会の……云々、とにかく変なこともあるなーと思いつつ、それは外したのだけど、横に人の気配がしたので(実際は自転車を止めたとこらへんに人が二人くらい歩いていたのは横目でみていた)、さぞ横の人も変な目で見てるだろうな、と思ってちらりと人の方をうかがうと、なんと昼間に案内してもらったエリッツの人がだった。「何でここに昼間案内してもらった人が」と思ったけど、その人も「何でここに昼間案内した人が」みたいな感じで目をそらした感じだったので、「できれば気付かないで行け」かな?と解釈して、そのまま去った。


まあ近くに住んでるのかもしれないし、その辺りは飲み屋が多いので、出会うことは十分あり得ることなのだけど、偶然おもしろいなーと思った。これが引力。またの名を運命。
というわけで、帰り道は運命の射程時間について少し考えた。今回の運命による決定事項が、僕がエリッツの人と会うことだったとすると、僕はその人が歩いている所より少し前に、針金にまきつかれねばならない。さらに、その針金に巻き込まれるために、カレーを食べに行かなければいけなくて、さらにハンバーグと野菜をトッピングすることにして、その調理時間と食事時間によって、丁度良い時間にならなければならない。いつ頃から運命は決まり、僕の行動に影響していたか?
よくスーパーとかで感じる引力として、駐輪場で自転車が隣り合った客同士が同じときに自転車を出す事になって少し気まずい状況というのがあるのだけど、これもどこから運命が始まったのか、買い物を切り上げるときか、買い物に行くときか、それとも生まれたときからか。
そういえば、「運命の人」とかあるけれど、3分前に決まった運命も、生まれたときからの運命も一緒くたになっちゃうのであるなあ。でも一緒くたの方がいいか。