白飯

好きな物100

「ココロからだンス」

ダンス初心者対象のコンテンポラリーダンス・ワークショップの修了公演。前にビギナーズユニットで一緒だった人がやってた関係で見に行ってきた。d:id:sasuke8:20030318の話。


コンテンポラリーダンスというのをちゃんと見るのは初めてなのだが(真の1回目は寝てしまった)、思いのほか楽しかった。どんな感想になるのだろうと思ってたんだけど、なんとなくダンスについて色々考えられて面白かった。


身体表現って演劇もそうだと思うけど、身体を使って色々見る人に与えてやろうという事だと思う。で、それにもう言葉も物語もいらねーやというのがコンテンポラリーダンスではなかろうか。演劇はわりと何してもいーよという感じがするのだけど、物語をなぞる以上、やっぱり不自由なんだなと、もうわけの分からない動きを繰り返し続けているダンサーの人達を見て思った。だって、そんな動き人間は普通しない。普通しないけど、なんか面白かったり気持ちよさそうだったり見ていて心地良かったりする。すげーぜ身体みたいな感じ。


物語はないんだけど、そこにルールはある。それが美しさというか面白さを持っている。一見、意味不明な動き何だけど、それには動きのルールがあって、じっと見ていてそのルールを見つけると少し楽しい。秩序のないものに対しては何だか不安を抱いてしまうで、安心しているのかもしれない。
一人単体のルールというのは割りと簡単なもので、とりあえず指で床を人のカラダを歩いていく人、背伸びして両手を上に上げてくるくる回りながら動き回る人、空気中のエネルギーを掻き集めているような人、四足で後ろ向きに螺旋を描きながら歩き続ける人とかそんなん。でも複数人が絡んでルールはさらに複雑になっていくのが面白い。レベル2というかセカンドステージというか、混乱の度合いは高くなっていくけども、そこにはやっぱりルールがある。自分の動き+こうされたらこうなるという反応の部分もルールになっていると考えると、物語はなくともそれはかなり複雑なシステムだ。

なんとなく水面上の波紋をイメージしていた。波紋は1つだと、円が周囲に伝播していくだけだけど、別の場所で起こった波紋と干渉して、また違う形が浮かんでくる。そういうものを見ているのだなあと思った。