白飯

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「13」古川日出男

13

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読むのに2ヶ月くらいかかった気がする。図書館の期限は2週間なので、何回借り直したことか。
それほど何回だとか長いとかじゃなくて、単純に読む能力が失われつつあるだけだけど、これは結構つらかったな。


前回の「サウンドトラック」を読んだ時に、この人の書く文章は面白いし綺麗だと確信したので読みきったのだが、時間が長かったので、割と、そう感動が薄かった。あちこちに場面が飛ぶので、何が主題なのか全然わからんままに物語だけが進んでいる(ように思われる)こと、意味ありげなタイトルの13をどのように考えたら良いのかわからないこと、奇蹟と呼ばれるような現象をとても神々しく書いて美しいのだけど、でもその種明かしも一緒に書いてて、どうしたらいいかよくわからんかった。

なんていうか、負けた。