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「新本格魔法少女りすか」西尾維新

新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)

新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)

僕の中で、ファウスト系、佐藤友哉舞城王太郎周辺と記憶していて読みたかった作者。代表作っぽい戯言シリーズは近くの図書館に入ってないので、周辺から読んでたが、どの辺が人気なのだとか、自分の好みとしてどうなのかとか、評価しづらかった。これ読んで、文章がひねくりまわされていて、故意に誇張したのを書く人だと一応の判定を下した。嫌いじゃない。


魔法少女の枠組みをとって、そこでできるだけ無茶苦茶やってみようという作品だと思った。やたらスプラッタで規格外な魔法少女。主人公の少年は秀才系唯我独尊タイプの捻じ曲がった性格の男児で、この捻じ曲がった心で猛進しながらも、やがて変わっていくのかなと思ったけど、なんかそのまま行くみたいだ。


魔法に関する設定の講釈とか、最強だとか天才だとか散々煽っといて、魔法少女がカッターナイフで踊りかかったりしてて、こんな所でも外してくるなあと違和感を感じてたのだけど、後から作者がジョジョ好きなのを思い出して納得した。ジョジョだから、指がちぎれたり、細切れにされたり、嗚呼もうだめだと思う瞬間に主人公は勝ちを確信して笑ったりする。ジョジョ的な場面をイメージして読めば最大限楽しいように出来ている作品なのだ多分。と言うことを2巻読んで思った。読み方間違えた。