白飯

好きな物100

観祭日記

一応、去年の実行委員であるが、今年の実行委員がどんな風な祭りを考えたのか、全然知らない。だから結構楽しみだ。いつものように、でかいトレーラーの荷台の舞台で、企画をやっている。

企画1:「ギブミーチョコレート」

寮祭にしては、なかなか踏み込んだ企画名。内容は、舞台上からチョコやら飴やらを、地面に放り投げそれを子供達が拾う、か。何が面白いんだ? 大体、今の子供がそんなの喜んで拾うかどうか疑問だ。おおっ、でも拾っとる。我先に我先にと。なるほど、一番多くお菓子を取ったら、ニンテンドーDSがもらえるわけか。そら、皆必死やわな。でもあんまり楽しそうじゃないな、子供たち。舞台上の実行委員の方が楽しそうだ。ああ、そうか。これは、泥だらけになって、必死にお菓子をかき集める子供たちを見て、歪んだ優越感に浸るという企画なのか。あー、なるほど。倒錯しとるなー。舞台の上、いつのまにか人いっぱいやし。あ、時間が来た。おお、あの子供、シャツでいっぱいお菓子くるんで、さあ、ニンテンドーDSの授与、しない。子供にあげないで、上にあげただけ。マジか。それで済むのか。21世紀に。押し切りよった……。ゴクリ。今年の実行委員はすげえぜ。

企画2:「人間ストラックアウト」

今度はテニスコート企画。ボールを投げて、的を割る、寮祭では割と定番な企画。おととしはやっていたみたい。僕らはフリースローとかにしてたけど、スポーツ系は結構大人からも人気が高い。
さて、今年は人間ストラックアウトということで、人間が的になる。なるほど、手足に、風船を付けて、それにイガイガのついたボールをぶつけて割るのね。うわー痛そう。てか、誰もやらないだろ。こんなの。うわ、やるんだ。子供。ああ、また賞品はDSなのね。この子はさっきの企画見てないのかな。
始まった。まじでやるのか。あ、投げた。逃げた。追いかけた。うわー、目も当てられない。でも観念したな。兄弟みたいだ。弟かわいそう。でもDS欲しいもんな。あ、イタッ。かわいそう。あちゃー。
結局DSはとれず参加賞のうまい棒を持って帰る兄弟。「やるよ」「いらない」「やるって」「いらない!」そうだよなあ。傷は目に見えているものだけじゃないもんなあ。ああ、また実行委員が至福の笑みを浮かべてる。

最後の企画:「ビンゴ」

最後のしめということで、これが一番賑わう。だって、ただで賞品もらえるもんな。今年は結構賞品が豪華だ。曰くつきのDSが二つ。iPodが二つ。マウンテンバイクが一台。少し小さいが、液晶テレビなんかもある。予算大丈夫か、これ? と思ったら、主要商品は皆寮生が持って帰ってた。てか、あからさまだろ。これ。でも功名に、少し年配の人があたるようにもなってる。もちろん寮関係者だが。近隣住民には、美味い棒とかティッシュとか洗剤とか。あとアフロが一杯ある。いつの間にか会場の子供は皆アフロになってる。あ、実行委員ニヤニヤしてる!