白飯

好きな物100

第10回

今日は劇団6.89の三谷昌登さんを講師に、身体表現に関するワークショップをした。

まず最初に腹式呼吸と発声について簡単に教えてもらい、外郎売りの口上を喋る練習をした。僕は知らなかったが、滑舌の練習として有名らしい。早口言葉みたいのを大きな声ではっきり喋る。誤魔化さずにはっきり大きな声で喋るというのも案外難しい。さらに読んでしまうと余計にできない。発声の仕方というのは、今後も練習していくだろうが、意識していかないと難しいなと思った。


次に、マイムの基本なのか何なのか、いつも使ってるコーヒーカップをイメージして形や質感まで再現する、というのをやった。まず机をイメージしてカップを置く。カップはどこから取り出したのか高さはそれでいいのか。と三谷さんからいろいろ注意点を言われる。

次は、流れる雲をイメージして、雲に呼びかけることをやった。まず雲に呼びかける詩を読んで、そのイメージのまま自分の言葉で雲に語りかける。皆、雲に呼びかけることが普通ないので、自分の言葉で呼びかけるということに違和感があってうまくできなかった。


ここまでで、三谷さんが言われたのは、舞台の上で嘘をやってはいけないということ。最初のコーヒーカップでは細部までイメージしてないと、なんとなく適当にやってしまう。これが嘘である。二回目の雲への呼びかけは、雲への呼びかけという時点で、僕の中にはないものだったので苦戦した。どうしても嘘っぽくなるからだ。でも役者をやるということは、自分の中にはないことでも台詞になっている場合がある。それをどうにかして、自分の言葉として喋る必要がある。実力はないが嘘なら得意と思ってたが、演技ってのはやっぱり難しいなあと思った。


最後は「山号寺号」という落語を題にして二人でペアになってエチュードをした。落語の話としてのいくつかの筋と落ちだけ押さえて後は自由にやるというもの。というか読んで直ぐにやるので、細部まで覚えられなくて、相手との打ち合わせもないので自由にやるしかない。皆のいっぱいいっぱいな感じと意外な展開が楽しかった。でも、これは今日やったことを踏まえて意識しつつ演じるというのものだったが、割と適当に楽しんでやってしまった。意識してするって難しい。


あと、配役がついに決まった。僕の役は脇役だが、わかりやすく笑いをとれそうな役どころなので、名バイプレイヤー目指して頑張りたい。主人公クラスの役柄よりは大分台詞が少ないが、今から思えば能力的にもスケジュール的にも良い感じなのかもしれない。集中してやれそう。