白飯

好きな物100

第6回

今日は、上演する脚本を決める日。
演出助手の大熊ねこさんが来られていたが、基本的に参加者が円になって話し合いを行なった。

候補脚本は
キャラメルボックス「カレッジオブザウィンド」
平田オリザ「S高原から」
坂手洋二「ブレスレス」
の三つ。

まずそれぞれのやりたい脚本のグループに分かれてプレゼンすることに。
均等に三つに分かれた。長引きそうな予感がする。


結局、脚本が決まるまで三つのステージがあった。
まず、脚本そのものについて、良いところ、悪いところを言い合う第一ステージ。

それでは埒があかず、センター側の人から、まだ自分の意見を言っているだけで、そこから発展するものがないという指摘を受けた。そのあと、外野からのアドバイスにより、当初参加した理由、演劇に対する思いなどをもう一度話し、そこから話し合いを進めることになった。この第二ステージにより、ほとんどの人が、脚本の好き嫌いはあれど結果どれに決まっても文句はないということがわかった。あと、どうしても納得できない点、問題などがいくつか出てくるが、このあたりで、予定の3時間が過ぎる。そして、第三ステージ、暗くなった外に出て、駐車場で話し合いを行なう。


この辺から、妥協の空気が出てくる。
妥協というと悪いイメージだが、とにかく全員が納得することが大事であり、各人の思う一番やりたいものが優先されるわけではない。だから、各人の納得できる点を探していくことが全員の意向を通すことになる。


で結局、脚本が三つから二つになり、さらにそのどちらでも誰も異論がなくなった状態で多数決をとり、1票差で上演脚本が決定した。


疲れた。でも、これまででわからなかった各人の個性やこだわりなんかがカイマ見えた気がする。