白飯

好きな物100

第一回

行ってきました。演劇ワークショップ第一回。
第一回は、前半にヨーロッパ企画上田誠さんに演劇とはどんなもんかを体験談を交えて語ってもらい、後半は去年の参加者を交えた座談会という構成。

上田さんは、見た目はもう全く普通の人で、演劇人のなんかオシャレっぽくて小難しそうなイメージは全くない人だった。けれど、ぼつりぼつりと語りだすと、初対面の十数人を笑わせる力はあった。話し方がうまいとかじゃなくて、後ろにでっかい面白いことの詰まった袋をかついでいるようなオーラを感じた。出さないけどいろいろ出せそう。

ヨーロッパ企画が、最初東京で全然うけなかったという話を交えながら、自分の面白いと思うことを突き詰めることと、お客さんのニーズを捉えることの大事さについて聞いた。上田さんの中では、「それ、いいやん!面白いやん」というチャゲ&飛鳥と、「寒いって。痛いって」という電気グルーヴが常に闘っているらしい。例えの意味はわからなかったが、やっぱり良いものはそういうバランスの下に生まれるんだなと納得した。

上田さんの発案で、自己紹介のときに、自分が演劇に限らず、人前に出るような舞台についての思い出について語ることになった。上田さん自身が、最初に昔の思い出なんかを語ったこともあり、皆和やかに笑いどころなども入れつつ思い出を語った。

「表現」というと固いイメージがあって僕にはそんなもんないやと思ってたのだが、ここで自分の思い出とかネタを喋るのも「表現」なんだなと思った。思えば、僕がWeb上の日記を書いてるのも「見て見て!僕を見て!」という痛々しい表現だ。ただチャゲアスが強すぎて、抑制されないために、グダグダになっているけれども。


後半、去年までの参加者の方の話を聞くと、やっぱり自分達で意見を言い合って作っていくのが難しそうだと思った。それが一番心配だ。でも参加者の人たちは、思い出を語るとき、「何かを乗り越えた」もしくは「やったった」みたいな充実感が感じられて、難しかったからこそ、すごい達成感があるんだなと感じた。


今日は、最初ということで、緩やかに演劇面白そう楽しそう頑張ろうかというイメージを植えつけられた気がした。参加者の人とも少し話せたし。でも、まだ何も始まっていない。頑張ろう。