白飯

好きな物100

さよならデンター

「僕達は永久を誓ったはずなのに。ごめんね。約束を守れなくて」

今日前歯を抜かれてしまった。歯医者の言うことには、神経が全部死んでしまって歯の中に膿がたまっていたという。というわけで、この若さで偽の歯を入れることになってしまった。殴られて歯が折れた不良やらもここに座るのかと思えばましな気がした。入れ歯と考えるとかっこ悪いが義歯と考えれば義手とか義眼の仲間ということで、なんとかの錬金術師とか、殴られて歯がとれても「とっくに義歯じゃよ」とかあれやっぱりあんまりかっこ良くないな。診療台に寝ているときに、そういえば今日は抜かれる歯見てなかったなあと少しさびしく思ったりした。

抜かれるのは思ったより全然簡単で、麻酔を打ってから「痛くないですかー」とゴリゴリやって麻酔がちゃんと効いてるか確認してるのかと思ったらそのまま抜かれてしまった。抜かれた歯は、結構長いんだなーという印象。それでおしまい。それから見てない。ありがとうな前歯。さようなら僕のデンター。