白飯

好きな物100

囲むフォーメーションZ

正方形の建物を九つに区切って部屋とする構造の研究所で,産業スパイ撃退のための「囲むフォーメーション」を考えた、所長、研究者、プログラマ、事務員達が織り成すファッショナブルでベタな笑いの会話劇。

各部屋はどれも三つのドアが見える形になっており,そのドアを登場人物達がくぐりながら物語が進行する。同じ時間の各部屋の様子を、順に見ていく感じ。いきなりドアを開けて入ってきた人が意味の解らない事をしゃべってたりするんだけれども,その前の部屋の様子を後で見ると、やっとその会話の意味がつながり、そしてそれがうまいオチになってて二倍笑えるという場面がいくつかあった。

常に学生のノリのだるーい感じの会話が続いていく、その言葉とか、役者さん全体のかもし出す雰囲気が面白い。仕事しないけど偉そうで、知らない事務員の女の子とかに理系クイズとか押し付ける研究者とか、とても素敵に面白かった。いるいる。

前に同じ劇団の公演を見に行ったときは、役者さんが出てきただけで笑いが起こるようなファンがいて、素直に楽しめなかったけれども、今回は自分のタイミングで笑えてよかった。基本的にクスクスくる感じの笑いがずっと散りばめられてるんだけども、中にツボに来るのが混じってくる。とても満足。

役者さんの中でも前に見た演劇でも客演してて注目してた本多力という人は、かもし出す雰囲気が独特で、喋るとオチるくらいに面白い。勉強したい。あと開演前に配られた他の演劇のチラシを見てたら、フリーペーパー?みたいなのが混じってて、表紙に深津絵里がいる、なんだでかい芝居のチラシも入ってるんだなと思って中を見たら、どうやら全然違う人らしい。しかも、ヨーロッパ企画の役者らしい。そして今日の公演に出る!いや、もうこの電撃的な出会い(出会ってないけど)にはただ深く感動。深津絵里級の美人が今この同じ座標に存在するという事実に打ちのめされた。すごい、大事件だと思いつつ、食入るように舞台を見てたら、本人は奥菜恵級のスレンダー美人であることが判明した。すごい、すごいなヨーロッパ企画