白飯

好きな物100

正月早々

実家からのJRで座って本を読んでたら、後ろから違和感のある音がして、振り向いたら中学生くらいの女の子がゲホゲホいいながら吐いてた。下にたまった量からみて、もう吐き終った後みたいで、女の子は俯いてしゃがみこんでいる。数人の友達が、どうしよう、を連発している。周りの人も見てみぬふり(多分)、友達は車掌さんの所にいったりして、途中で親切な人にティッシュをもらったりしてたが、とりあえずどうしようもない。しかも、ジャージ姿の彼女らは、クラブか何かで次の駅で降りるらしい。結局、車掌さんから、何とかするから降りて良いよと言われて降りて行った。

いざというときの現代人の冷たさとか無力とかを、正月早々感じてしまった。俯いたままの女の子は可哀想で、なんとかしたかったけど、鞄の中にはタオル一枚なかった。もっと早く気付いてナイロン袋でもあげれば良かったと後で思ったが遅い。これが酔っ払いの汚いオッサンでも同じ気持になったかわからんけど、こういうときこそ、親身に助けてあげれなあかんなと思った。