白飯

好きな物100

演劇

「ピラカタ・ノート」ニットキャップシアター

架空の街「ピラカタ」のなりたち,シャガール好きの少年, 反対少女と団地の大王,世界に取り残された老人と少女, いくつもの物語が交錯してニュータウンの神話を綴ります。地方都市で青春を過ごしたすべての人と,そうでもなかった人へ! http://knitcap.j…

「ノクターンだった猫」ニットキャップシアター

コーヒー、パンケーキ、甘くないシュガー、雨降りの窓、ヘッドホン、携帯電話。 深夜のレストランを舞台に、他人と他人が朝を待つ。でも、この夏一番のファンタジー。 http://knitcap.jp/28th/index.html HPの「作品について」の文章を引用したけど、見終…

「獄門島のフローネ」やみいち行動

探偵・池田一シリーズ。戦友の最期の言葉に従い戦友の故郷の獄門島に来た名探偵・池田一は、戦友の16才の妹フローネが木から吊されて殺されるという事件に遭遇する。パ行を発音してはならないという島の掟。いずれもフローネと深い仲にあったと思われる医者…

ニットキャップシアター「踊るワン・パラグラフ」

かつて、ある宗教団体が住んでいたマンションの一室。 教祖の復活をほのめかす一節(パラグラフ)が掲げられる。 様々な疑いが渦巻く中、しだいに熱狂していく人々。 http://knitcap.jp/25th/story.html 教祖の死んだ日に何かが起こると、ネット上で騒がれて…

ヨーロッパ企画「ボス・イン・ザ・スカイ」

突然異世界からドラゴンがやってくるようになった世界で、ドラゴン退治を仕事にする「光の戦士」達と、たまたまドラゴンを退治しにきた山奥で、ロックフェスがひらかれていて、という一夜。「光の戦士」は、いつものように大学生サークル、もしくは新入社員…

「芥川ショー」やみいち行動

京都のある筋では有名だというやみいち行動。2回目。一応の流れだけが決まっていて、後はアドリブという芝居。深夜、京都大学の年季の入った部屋で、無料で、社会人の人たちが、好きなように遊ぶ感じと書けば凄く楽しそうだな。楽しかった!早めに来たつもり…

「あんなに優しかったゴーレム」ヨーロッパ企画

楽しんだ。 今回のは、ゴーレムという想像上の生き物(?)の存在が自然に信じられている(存在している)町を舞台に、その町出身の野球選手の軽いドキュメントを作りに来たテレビ局の人達が、ゴーレムを信じたり、信じなかったり、ゴーレムのドキュメントとろ…

ニットキャップシアター「愛のテール」

そこに男の人がいて 私は女で 愛し合って 死んでゆく ただそれだけのことを一生懸命すればいい 私は本当の馬鹿になりたい http://knitcap.jp/23rd/index.html 再演。初演も見たが、ギリギリDVD化されとらんので、また見たかった。かなり期待して見に行ったの…

ヨーロッパ企画「火星の倉庫」

コンテナが山ほど詰まれた港が舞台。仕事をさぼってコンテナの酒を飲む港湾労働者、近くのバーのホステス、ホステスの妹の大学生、喋り過ぎて組織の秘密をもらしてしまいコンクリ詰めされて落とされる寸前の男、その兄貴分、柄の悪い組織の男、落とし屋ビリ…

売込隊ビーム「コクジンのブラウス」

「吐き気をもよおす邪悪とは」の物語。そしてミステリ。演劇でやる叙述トリック。映画でもできるかな。とにかくやられた。 今日は、数年に一回あいつの思いつきで開かれる同窓会の日。 俺たちは通っていた高校の裏庭に集まった。 こんなに参加するのに気分が…

ニットキャップシアター「恋愛戯曲」

いい脚本、いい役者、いい舞台。面白かった。最初は知り合いが成長している事をしみじみと感じていたが、中盤から話に引き込まれてぐいぐい見てしまった。 話は、締め切り間近のテレビドラマの脚本家の家を訪ねたテレビ局の制作が、作者に脚本を書くために「…

「ベビーブームベイビー」悪い芝居

どこだかわからない地方の家族。母の告別式の翌日に失踪した長男が、10年ぶりに突然帰ってくる。父親の週刊現代を夜にこっそり読んだり、友達と「母殺し機」「ハッピーターン」についての妄想を語ったり、妹と確執があったり、といったメインのストーリーが…

「輪廻は斬りつける(再)」デス電所

謎の新興宗教に立ち向かう攻城作業員と少女殺人事件を追う刑事と大人に振り回される子供演歌スターとがお互いの物語はどーでもいー感じで走り回った挙句に自分の物語すらもどーでもよくなるどーでもいー物語。 http://deathtic.727.net/ 上のはチラシに書か…

「10point〜流星の貴公子〜」劇団酔眠薬

競馬の話。悲劇の家系から生まれた馬が、栄光と挫折の中、死んでいくまで。馬パートと人パートが交差して物語が進んでいく。 非常に典型的な物語構成を使っているというのを感じた。悲劇の馬。その馬に魅せられ運命を感じる冴えない騎手と、冴えない騎手と共…

「キャバレー・サブリナ」吉田寮芝居

寂れたキャバレー・サブリナ。ママのサブリナは無気力に酒に溺れ、在籍する女達も客の応対もろくにできない。そこへ、数々のキャバレーをプロデュースしてきたマック・ドナルドが訪れた日から、キャバレー・サブリナが生まれ変わる……! というアメリカ映画そ…

「慙愧〜刀十郎の桜」劇団HOMURA

内容について「江戸版北斗の拳」という風に友人からは聞いていたのだけど、全然違った。江戸ですらない。 がっつりな和風ファンタジーで、演劇的な笑いを入れつつも、あくまで正道を行く。勝手な想像だけど、脚本を書いた人は、自分の好きなシーンを集積させ…

「マトリョーシカ地獄」クロムモリブデン

楽しすぎる。前の「猿の惑星は地球」も面白かったけど、それを遥に凌駕する面白さ、だと思った。良い意味で期待が外れた。以下、スゴイスゴイ言うだけの感想。 始まりから最後まで一時もテンションが下がらないのスゴイ。舞台の上も、僕も。奇妙な台詞と動き…

「Space gather of it all」同志社 第三劇場

久しぶりの学生演劇。演技等は、どうしても他の劇団と比べてしまうな。あと会話が演劇的というか、なんとも、そらぞらしい。声を遠くに飛ばすためというわけでなく、僕とかが普通に台詞を言おうとすると陥ってしまうし、普通にもっと上手い人でも、そう感じ…

「苦悩のピラミッダー」ヨーロッパ企画

ヨーロッパ企画・バック・トゥ2000シリーズ http://www.donet.gr.jp/%7Eeurope/back2000/back.html 話は王様にピラミッドを作るように命じられて発足したプロジェクトチームが、様々な困難を、ドタバタと適当に乗り切っていくというもの。笑えて最後は少し哀…

BOOK

小説の中に存在する架空世界ブック。そこには、物語として語られる「本編」と、物語として語られぬ「行間」が存在する。”その世界にはたくさんの人々が生きて、そして死んでいった”(中略) ある日、架空世界ブックにもたらされる五冊の本と一本のペン。それ…

「マーチ!」売り込み隊ビーム

d:id:sasuke8:20030310の話。 とある国を旅行中、軍隊の写真をとったことから、監禁される三人(新婚旅行中の夫、ツアー中の男、そのガイド)。そこから、なんとか助け出そうとする妻とガイドの先輩とそもそもの原因を作ったバックパッカーと、それに巻き込ま…

「山」売込隊ビーム

あらすじ 演劇の公演をネット配信することにしたある劇団が山小屋にこもって練習をしていた。ある嵐の夜に、登山グループがたずねてきて……。 山小屋で起きる事件と、登山グループに起こった事件が独自に進行しながら、登場人物達が交錯する、ドタバタ純愛コ…

「飼い犬キャロル」ニットキャップシアター・ワークインプログレス公演

ワークインプログレスとは『面白い作品を作るために創作の途中でおこなう試験的発表のこと』らしい。「飼い犬キャロル」の本公演は12月に始まる。 舞台上には、椅子が何脚かと、ボタンや魚、人の顔などが描かれたパネルが吊られている。そして、中央にはおそ…

「ブルーバーズ・ブリーダーズ」ヨーロッパ企画

予約忘れてて、当日券で見てきた。でも当日券受付開始直後に並んで、十分良い席で見られた。 まとまりのない集団のちまちました嫌なところを描いたドタバタコメディ。 相変わらず、細かいところを良く表現してくるなあという感想。絶対、こんな集団にいたく…

「マンガの夜」劇団ヤルキメデス

締め切りなのに、いろいろあって1ページも原稿が出来てないコンビ漫画家ケンタウロスの一夜を描く。 追い詰められて土壇場の心理、感情、台詞、動きが楽しかった。役者さんらが達者で、ほぼ二人芝居なのに飽きなかったし、ちょいちょい出てくる人たちもキャ…

「あちゃまあ。R(リターンズ)」演劇実験場下鴨劇場

学生劇団で、料金もカンパ制。面白くなくても文句は言わない。というような覚悟で見に行った。(文章ほど悲壮な覚悟ではなかったが) そしたら、良かった。なかなか楽しかった。エネルギーの供給という点では、とても満足した。 この劇団には友人が所属して…

月光斜「SAKURA」

昔好きだった女「さくら」と、その子を守るために打った刀「桜」、そしてそれらを失った日から3年後、男は、再び「桜」を持った「サクラ」と名乗る女と出会う。というあだち充っぽい設定の、戦国時代の終盤辺りの和風ファンタジー。 散りばめられたギャグが…

「さらば、サルマタンX」ニットキャップシアター音楽と笑いの夜vol.5  

ニットキャップシアターの看板でもあった板橋薔薇之介さんが退団され、その最後の公演となった。今後、活動を東京に移されるそうだ。エネルギーをほどばしらせてるような役者さんで、その人が京都で見れなくなるのはとても寂しいが、是非有名になってそこら…

「よせばいいのに」売込隊ビーム

初めてこの団体の演劇を見た。見て良かった。 最初はテレビのドラマを見ているような感覚があった。登場人物それぞれの個性が固定されている感じ。それを巧い役者の人が矛盾なく無駄なく表現している気がした。役者の人を見て、登場人物以外の人格が想像でき…

「パンドラの鐘」劇団すきっす

久しぶりに演劇っぽい演劇を見た感じがした。最近見てた演劇は、もっと自然な空気だったが、こっちは最初から非現実をつきつけてくる。 長崎で遺跡の発掘を続ける教授と助手。発見された遺物から空想され解明されていく古代。 狂王の治める海賊の王国と、葬…